2018年 07月 08日
セッションの質問回答
クライアントさんから、セッション途中で質問をいただきました。
質問内容は掲載できませんが、回答のみ、掲載します。
自己洞察瞑想は、思考も観察対象です。
ということは、思考を越えているので、
思考で掴もう、理解しようとすることは、
かえって、複雑にややこしくさせるだけです。
思考が起こり、やがて解体されて消えていく様を
観察すると、わかってきます。
体験するのが、手っ取り早いです。
以下は、回答になります。
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こんにちは。
最初に、呼吸法だけに意識を向けて(サマタ瞑想)、心のザワザワが治まって
きてから、見る、聞く、感じる、など、色んな事を観察(ヴィパッサナー瞑想)
していくのが、マインドフルネスSIMTのトレーニング方法とも言えます。
○○さんは、まず、思考で理解することを優先していませんか?
瞑想とは、思考を越えています。
例えば、山の頂上にいるとします。
頂上から見える風景の中で、一つだけ(例えば、1本の木だけ)を
見続けるのがサマタ瞑想です。
そうではなく、見えるがまま、そのままの風景を見ているのであれば、
それはヴィパッサナー瞑想になります。
一度、呼吸法もせず、ただ、何もせず、じっと座ってみて下さい。
私は何もしなくても、見る、聞く、感じる、そういう働きが起きてますよね?
だから、対象が心に映って、この世界を知ることができるのです。
私は何もしていないのに、自然とそうなってます。
そこに、留まってみるのです。
誰でも、自然にできていることであって、難しいことは何もありません。
全員、合格してます。
それなのに、難しく思える、どうしたらいいのか、あっているのかと考える。
そう。
思考すれば、ややこしくなるのです。
何も考えていない時、何の問題もなく自然にできていることを、
何かを掴もう、理解しようとした途端に、難しくなるのです。
ただ自然に起きていることに、気づいているだけです。
何かを掴もうとしない、理解しようとしない、
そうしてる時、観察者になってます。
その立場から名前を付け、観察して、心に何が映っているのかを
観ていきます。
思考していたら、気づいた時に、立て直せばいいだけです。
観察者の私が隠れていただけで、気づいた時には、もう、
観察者の私になってます。
また、行動時は、呼吸法の代わりに、変化していくこの世界と
真剣にかかわっていくことです。
意識を向けるところは、現前の事実だけです。
現前だけを見て、聞いて、感じて、行動していくのです。
現前の事実に真剣にかかわるならば、思考が起きてくると
すぐに気づき、思考が起きたと確認したら、また、現前の
事実と真剣にかかわる。
現前の事実は、常に変化し続けているので、どこに意識を
向けるのかなど、考える必要もありません。
自然に起きてくる(必然)この世界を、しっかり観て、そして、
私たちは自由意志で行動していくのです。
一度、思考でどうにかしようとすることをやめて、
自然に起こっていることに、意識を向けてみて下さい。
マインドフル*スマイル
山口恵子
by hanagb
| 2018-07-08 22:55
| ちょこっとコラム・メンタル
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